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甘美な勝利をもたらした新兵器

アメリカ人にとって、原爆とは、苦しかった正義の戦いに、この上なく甘美な勝利と平和をもたらした新兵器なのです。

[訳] 勝利! 日本降伏
[訳] 平和! 日本人は連合国の条件を素直に受け入れた

あなたが男性だとして、米国人から次のような質問を受けたとします。

あなたは宇宙戦艦ヤマトの波動砲の発射シーンが好きらしいが、あれは敵を殲滅するための最終兵器なのではないか。
原爆とどこが違うのか。どうして好きなのか。そこで敵兵が死んでいることを想像しないのか。

あなたはきっとこれらの質問を不愉快と思うだろうしなぜ、愛とロマンと正義に満ちた、素晴らしい物語にそのようなことを持ち出してケチを付けるのかと眉をひそめ、こう反論するでしょう。

相手が攻撃してきたから、それを抑えるために仕方なく応じて攻撃しているだけだ。巻き込まれたのだ。
それだけでなく、味方の尊い命を犠牲にして争いを終結させ、独裁者から人々を解放し、平和に導いたのだ。
こんなに価値のあることは世の中にないはずだ。
独裁者をやっつけなければ、もっと多くの人を殺した。
世界が悪に征服されてしまっていたのだ。

そもそも、「波動砲」で敵をやっつけるのは物語の中の架空の話であって、実際に人が死ぬわけでない、と。

アメリカのヒロイズム


アメリカ人にとって、原爆の投下によって日本の多数の市民が死んだことは、知識として理解しているとは思います。
そう、実際に人が死んだのです。物語ではなく。

しかし、アメリカ人にとって、原爆の投下によって戦争を終結させることができたことは事実です。勝利したのです。
そう、実際にヒーローになったのです。物語ではなく。

アメリカ人にとって、第二次大戦で「悪の帝国」を打ち破り、勝利したことは、日本人の想像をはるかに超える強烈な喜びをもたらしていたのだと思います。

まだ若かったアメリカという国家の性格を方向づけ、国民性を決定づけるほどの。

※    ※    ※

アメリカのヒーローものの映画のラストシーンは、日本の映画にはほとんどみられない、お決まりのシーンがあります。
それは、市民が大勢集まり主人公の活躍を賞賛するシーンです。
優勝パレードだったり、叙勲式だったりします。

アメリカ人の心の中には、第二次世界大戦で勝利したときの凱旋パレードの国家的熱狂が原体験として刻み込まれているのではないかと思っています。

アメリカの戦勝パレード

全体主義---ナチズム、ファシズム、軍国主義


真珠湾攻撃による太平洋戦争の勃発を遡る1年前のこと、日本は、ドイツ、イタリアと三国軍事同盟を結びました(1940年)。

総統ヒトラー率いるナチス・ドイツ。そして、ファシズムに染まったイタリア王国
軍国主義一色の大日本帝国は、彼らと枢軸を形成したのです。

アメリカから見れば、これら、ナチズム、ファシズム、軍国主義といった、個人の自由を否定し、国家の全体性を原理とする
独裁的政治形態は、自由の敵と映ったことでしょう。

これらの全体主義の国家は、自国の民族や国家を非合理に美化すると同時に、国内的には、一切の社会活動の暴力的統制を強行し、周辺諸国に対しては侵略的に振舞いました。

実際に、ナチスドイツは民族浄化を実行し、アウシュビッツで400万人以上のユダヤ人を虐殺していたことがわかり、この行為に世界中が戦慄しました。

※    ※    ※

アメリカは、連合国の中核メンバーとしてこれらの「悪の枢軸国」をやっつけ、侵略や圧政に苦しんでいた人々を解放し、世界を平和に導いたと考えているわけです。

連合国 対 枢軸国


1939年にドイツ軍の侵攻によって始まった第二次世界大戦は、1941年の日本軍に真珠湾攻撃されたアメリカの参戦と、これを受けた枢軸国ドイツ、イタリアのアメリカへの宣戦布告で本格的な世界大戦へと発展していきました。

世界は、連合国(イギリス、フランス、アメリカ、ソ連、中華民国など)と枢軸国(ドイツ、イタリア、日本など)に分かれた総力戦に入っていったのです。

やがて、戦況は連合国側が有利となり、1944年には連合国が史上最大の作戦と呼ばれるノルマンディー上陸作戦を成功させ、ナチス・ドイツを追い詰めました。
1945年にヒトラーはベルリンで自害し、ナチス・ドイツは崩壊しました。

敗戦の色の濃くなったイタリア王国では、責任を問われたムッソリーニが失脚。
最後にはパルチザンに銃殺されました。

アメリカにしてみれば、何十万人もの兵士の犠牲を払いながらも、独裁者ヒトラーと独裁者ムッソリーニを打ち倒したと考えているわけです。

最後の敵


枢軸国の中で、最後まで日本が連合国を相手に戦い続けていました。
(というよりも、一方的にやられていました)

日本は、本土爆撃で著しく戦争遂行能力を失っているのに、1945年のポツダム宣言による降伏勧告を無視していました。

アメリカの参謀本部では、日本への「九州侵攻」か「原爆投下」かで意見が真っ二つに分かれたそうです。

日本の軍部の強硬派は、この時期に至ってもなお本土決戦を掲げ、一億玉砕を唱えていたそうです。

アメリカは、沖縄戦での膨大な被害から、数十万人から百万人単位の犠牲者が出ることを予想し、上陸作戦を嫌がりました。

そして、原爆をヒロシマ、ナガサキへ投下します。
日本は、無条件降伏しました。

こうして、第二次世界大戦は終結しました。

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