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北朝鮮の「準戦時状態」の拡大と隠れたポイント

これまでになく南北の緊張が高まっています。

今回は、砲撃戦がさらに拡大し、短距離ミサイルも発射されるかも知れません。戦争ぎりぎりの際どいところまでいくのではないかと思います。

北朝鮮は、非武装地帯(DMZ)で、韓国軍兵士2人が地雷で重傷を負う事件(8月4日)をきっかけとして韓国側が再開した非難放送と、韓国軍の砲撃への応酬として、前線地帯に「準戦時状態」を宣言しました(8月21日)。

この出来事の隠れているポイントは、北朝鮮が、どうしても韓国軍とアメリカ軍の年次合同軍事演習をやめさせたいということです。
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この米韓合同軍事演習は「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン」と呼ばれ、今年も8月から実施されています。昨年の合同軍事演習では、初めて実戦で「機先を制する越境攻撃」を想定したものになっており、韓国に対する長射程砲攻撃に対応した訓練になっています。
この先制攻撃訓練は、2013年にコンピューターなどを利用したウォーゲーム形式で開始されており、その際に韓国軍の関係者は、「1時間に1万発を発射できる北の長射程砲は南北間の最も脅威的な非対称戦力」とし「有事の際、北が長射程砲を発射する前、これを無力化するための計画を昨年から立て、これに基づき最近訓練を実施した」と述べたそうです。

それまで、北朝鮮はとんでもない数の長射程砲を韓国に向けていることで、軍事的な優位に立っていたわけですが、これを無力化するための訓練が毎年着実に実施されていることで北朝鮮は焦りを感じているのです。

北朝鮮がどれだけ危険な国か示すための軍事行動をここらで一発、起こしたかったのでしょう。
「準戦時状態」を宣言することは、予定のうちだったに違いありません。
そのきっかけづくりが、8月4日の地雷事件です。

そもそも、非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍兵士が視線が合ったなどの理由で発砲するなどの行為はこれまでに突発的にあったものの、地雷を埋めるというのは計画的な行為です。誰が行ったかわからない点も重要です(今後の軍事発展の際に責任を回避できるという点で)。動機もなく、処罰されるかも知れないのに、一兵士が地雷を埋める訳がありません。

今後、砲撃やミサイル発射による威嚇は続くと思います。少しずつ少しずつ拡大させていくことでしょう。
本格的に反撃されないほどに。アメリカ軍が本気で軍事行動を開始するすれすれまで。
北朝鮮は触れてはいけない国だと、周囲が認識するまで。

ちなみに、前回、1993年2月に「準戦時状態」を宣言した際には、3月に核拡散防止条約からの脱退を一方的に宣言し、5月には中距離弾道ミサイル「ノドン」を日本海に向けて初めて発射しています。あらかじめ脅威を与えるための準備がされていることがわかります。

世界で、和平の声が高まってくれば、つまり喧嘩の前段階の襟ぐりのつかみ合いを周囲が止めに入ったところで、ようやく、「よっしゃ、許したろうか」と事を収める(もちろん、本気で殴りあうつもりはない)ことになるのでしょう。

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